スペイン語で「何度も」になるフレーズ~ネイティブがよく使うバリエーションを紹介します~

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¡Hola a todos!
My Spanish Schoolのリチです🙋♂️
「何度も」や「何回も」など、「沢山の回数」を指す単語やフレーズは様々な形でよく聞きくはずです。
というのも、頻度というのは色んな風に、様々な度合いで答えられると思います。
例えば「何度も」というのと、「何度も何度も」では意味が変わったり、「複数回」だと微妙に程度が違いますよね。
スペイン語でもこの様に似ていたり、意味が近いけどニュアンスや程度が違った複数のフレーズがあるのでレベル別に紹介していきたいと思います。
動画でも簡単に説明しているので是非チェックしてみてください↓
目次
「何度も」になるフレーズ
ちなみに今回のフレーズのほとんどは最後に「回数」という単語「veces」が付きます。
これは英語の「times」に相当します。
Muchas veces
まず初めにスタンダードな「何度も」に当たるフレーズからです。
Muchas veces
ムチャス べセス
何度も

💡この「muchas」というのは「沢山」という意味なのですが、
実は感謝の表現でも紹介した「どうもありがとうございます」はスペイン語で「Muchas gracias」といって、
直訳が「沢山のありがとう」と言っている感じになるのですけど、このように多用されるフレーズにあるくらい「Muchas」はよく使われるものです。
💡高頻度のレベルがあるとしたら:【高頻度レベル:★★☆】
このフレーズは高頻度でも標準ぐらいでちょうどいいんですよね。
だから一番スタンダードに使われるものです。
ということで、この項目ではこの様に高頻度のレベル別に分けていきたいと思います。
Bastantes veces
Bastantes veces
バスタンテス べセス
何度も
💡このフレーズも「何度も」になるもので、「Bastantes」は「かなりの」という意味なので高頻度を表しています。
これも【高頻度レベル:★★☆】だと言えます。
「Muchas veces」と「Bastantes veces」は同じくらい沢山使われるので、どちらを使っても大丈夫です。
Muchísimas veces
次のは、この標準の中で 【高頻度レベル:★★★】
ただ高頻度レベルがちょっと増えるので、実質★2.5個分くらいのフレーズが
Muchísimas veces
ムチースィマス べセス
(更に沢山の)何度も

💡ここは先程の「Muchas」が「更に沢山」という意味になる「Muchísimas」に変わりました。
直訳は「更に沢山の何度も」になります。
これも感謝の表現の記事でも「大変ありがとうございます」として「Muchísimas gracias」というフレーズで紹介したものです。
なのでそれを見ても高頻度レベルが上がるのが分かるかと思います。
Demasiadas veces
今度は高頻度レベルがだいぶ高いものを紹介します。
Demasiadas veces
デマスィアダス べセス
(多過ぎるくらいの)回数
💡これも「回数」である「veces」が最後に付きますが、その前に「~過ぎ」という意味の「Demasiadas」が付いて結果、直訳が「多過ぎるくらいの回数」になって 【高頻度レベル:★★★】の正真正銘レベルマックスになるものです。
この日本語訳も少し不自然ですが、凄く合っています。
⚠ちなみにこれは感謝の表現に足して「Demasiadas gracias」とかは出来ないので注意してください。
Varias veces
次に高頻度レベルが少し低いものを紹介しますね。
ただ、実質「少ない」という意味ではないです。
Varias veces
バリアス べセス
複数回

💡フレーズの訳は「複数回」というのがだいぶ近いです。
ここも「veces」が最後に付いたフレーズなので「varias」がこの場合「複数」に当たります。
💡ちなみにこれは英語の「Several times」に近いです。
これは高頻度の中でも低い【高頻度レベル:★☆☆】と言えます。
最後に高頻度レベル順にまとめるので最後まで見てください!
「繰り返し何度も」になるフレーズ
今度は「繰り返し何度も」のニュアンスになるものです。
Una y otra vez
Una y otra vez
ウナ イ オトラ ベス
何度も何度も

💡直訳が「1回そしてもう1回」で、ニュアンスが「何度も何度も」になるものです。
更にここも最後に「回数」という意味の単語が最後に付きますが、「veces」ではないんです。
というのも、実際「Veces」は複数形でここでは単数形である「vez」を使います。
なぜここは「veces」ではなく単数で「vez」なのかというと、直訳が「1回そしてもう1回」であるからです。
「una」の箇所は「una vez」の省略であって、これは「1回」という意味で、更に「y」は英語の「and」なので「そして」になります。
「otra vez」は「もう1回」という意味なので、この様に「1回」や「もう1回」と言う時は単語の意味が複数形ではないので単数である「vez」が使われるという仕組みですね。
細かいですが、理解できれば覚えやすいかと思います!
💡特にこのフレーズは日本語訳の「何度も何度も」が凄く合っていて、
「懲りずに何かを行う」や「懲りずにチャレンジする」というイメージのフレーズです。
Repetidas veces
次はタイトル通りの訳である「繰り返し何度も」になるフレーズを紹介します
Repetidas veces
レペティダス べセス
繰り返し何度も
💡ここは「veces」が最後に付くこのフレーズは、少しだけ改まった感じがあります。
直訳もそのまま「繰り返し何度も」になるので、しょっちゅう使われるものでは無いですが
覚えてみてください!
Vez tras vez
このフレーズは「回数」の単数形を使います。
Vez tras vez
ベス トラス ベス
何回も何回も

💡直訳が「回数、更に回数」なので「何回も何回も」という訳になるんです。
これも「何回も懲りずにチャレンジ」しているイメージのフレーズで、ちょっと改まった表現です。
A cada rato
A cada rato
ア カダ ラト
頻繁に
💡直訳は「短時間毎に」でちょっと変ですよね😅「A cada」が「毎~」で「Rato」が「短時間、ちょっとの間」という意味なので結果、「頻繁に」になるわけです。
そしてこのフレーズだけでもバリエーションを付けることが出来て、
🚩例えば:
A cada minuto
ア カダ ミヌト
1分ごとに
A cada hora
ア カダ オラ
1時間ごとに
など更に細かく伝えることができます。
ここは「繰り返し何度も」の意味とはちょっと離れているような気もしますが、
「A cada rato」だと繰り返されているイメージはあるので是非覚えてみてください。
Sin cesar
最後に紹介するこのフレーズは「何度も」の最上級:「終わりがない」というニュアンスのフレーズです。
Sin cesar
スィン セサル
ノンストップで/終わりなく
💡「Cesar」が「終わる、やめる」という意味の動詞で、「Sin」が「~なし」なので、「終わりなく(繰り返す)」という意味のフレーズになります。
🚩例えば:
La alarma suena sin cesar
ラ アラルマ スエナ スィン セサル
アラーム音が(繰り返し鳴って)鳴りやまない

このように使うことができるのですね。
シチュエーションは限られてきますが、使えるととてもネイティブっぽいフレーズです。
まとめ
「何度も」になるフレーズ:
これらのフレーズは全て最後に「回数」という単語で英語の「times」に相当する「veces」が付く
Demasiadas veces デマスィアダス べセス | 【高頻度レベル★★★】 (多過ぎるくらいの)回数 |
Muchísimas veces ムチースィマス べセス | 【高頻度レベル★★★】 (更に沢山の)何度も |
Muchas veces ムチャス べセス | 【高頻度レベル★★☆】 何度も |
Bastantes veces バスタンテス べセス | 【高頻度レベル★★☆】 何度も |
Varias veces バリアス べセス | 【高頻度レベル★☆☆】 複数回 |
「繰り返し何度も」になるフレーズ:
最後に「回数」という単語で英語の「times」に相当する複数形の「veces」が付くものと単数形の「Vez」が付くフレーズがある
Una y otra vez ウナ イ オトラ ベス | 直訳:1回そしてもう1回 訳:何度も何度も |
Repetidas veces レペティダス べセス | 繰り返し何度も |
Vez tras vez ベス トラス ベス | 直訳:回数、更に回数 訳:何回も何回も |
A cada rato ア カダ ラト | 直訳:短時間毎に 訳:頻繫に |
Sin cesar スィン セサル | ノンストップで/終わりなく |
「Una y otra vez」「Repetidas veces」と「Vez tras vez」は「懲りずに何かを行う」や「懲りずにチャレンジする」というイメージのフレーズ
おまけ
一つだけ補足として紹介しておきたいことがあって、
今回沢山出てきた「回数」という意味の単語「Veces」についてです。
「1回」と言いたい時は先程も出てきた:
Una vez
ウナ ベス
1回
になります…が!
2回や3回は「vez」ではなく、一番出てきた「veces」の前に数字を付ければOKです。
数字 + veces
べセス
##回
🚩例えば、数字の「2」は「dos」なので「2回」は:
dos veces
ドス べセス
🚩「3」は「tres」なので「3回」は
tres veces
トレス べセス
このように数字を付け足せば基本OK です。
⚠ただ、「21」や「51」など「11」以外で語尾に「1」が付く場合は「…una veces」になります。
なぜなら数字の「1」は組み合わさる名詞の性で「Uno」か「Una」に変わるからです。
この場合、「Veces」は女性形の名詞なので 「…una veces」 になるということです。
例えば数字の「21」だけだと「Veintiuno」ですが、「21回」と言いたい時は
Veintiuna veces
ベインティウナ べセス
になります。
今回「veces」を沢山使ったので、この単語についての豆知識もついでに覚えちゃってみてください!!
すべて一気に覚えるのは大変だと思うので、使いそうなものから覚えたり、似ているフレーズをセットで覚えたりしてみてください!
疑問や他に知りたいフレーズなどがあれば是非コメント欄で教えてください!
ではまた!¡Hasta luego!