【買い物】「試着したいです」とスペイン語で伝えたい時
【ゼロからの文法レッスン】を行っています
詳しくは➡こちらの動画⬅ から
¡Hola a todos!
皆さん、今回はスペイン語の【買い物】で使えるリアルな表現、その中でも:
店員さんに「試着したい」と伝えたい時
のネイティブが使う表現を会話例で学んでいきます!
今回もスペイン語圏に飛んで使いたくなってしまうような表現ばっかりです。
Youtubeの動画でも会話を簡単に実演しているので是非チェックを↓
※今回は会話例が【カジュアル(主にスペイン)】と【フォーマル(主に中南米)】に分かれます。
あくまで傾向ですが、スペインでは店員さんとでもカジュアルに、しかし中南米ではフォーマルに話すことが多いです。違いは下線で示していきます。
目次
①店員さんに「試着したい」と伝えたい時
カジュアル (主にスペイン)
【ピックアップフレーズ】
- Quiero probarme esto
キエロ プロバルメ エスト
これを試着したいです
- ¿Dónde puedo (probarlo)?
ドンデ プエド (プロバルロ)
どこで(試着)できますか?
- Ven por aquí
ベン ポル アキー
こちらへどうぞ
【会話文】
Disculpa, quiero probarme esto. ディスクルパ キエロ プロバルメ エスト すみません、これを試着したいです。 ¿Dónde puedo (probarlo)? ドンデ プエド (プロバルロ) どこで(試着)できますか?
Tenemos un probador. テネモス ウン プロバドール 1つ試着室があります。 Ven por aquí. ベン ポル アキー こちらへどうぞ。
~移動中~
Aquí puedes probártelo. アキー プエデス プロバルテロ こちらで試着できます。
Gracias.
グラスィアス
ありがとうございます。
Si necesitas algo avísame. スィ ネセスィタス アルゴ アビーサメ 何か必要であれば知らせて下さい。
Muchas gracias.
ムーチャス グラスィアス
どうもありがとうございます。
フォーマル (主に中南米)
【ピックアップフレーズ】
- Quisiera probarme esto
キスィエラ プロバルメ エスト
これを試着したいです
- ¿Dónde puedo (probarlo)?
ドンデ プエド (プロバルロ)
どこで(試着)できますか?
- Venga por aquí
ベンガ ポル アキー
こちらへどうぞ
【会話文】
Disculpe, quisiera probarme esto. ディスクルぺ キスィエラ プロバルメ エスト すみません、これを試着したいです。 ¿Dónde puedo (probarlo)? ドンデ プエド (プロバルロ) どこで(試着)できますか?
Tenemos un probador.
テネモス ウン プロバドール
1つ試着室があります。
Venga por aquí.
ベンガ ポル アキー
こちらへどうぞ。
~移動中~
Aquí puede probárselo. アキー プエデ プロバルセロ こちらで試着できます。
Gracias.
グラスィアス
ありがとうございます。
Si necesita algo avíseme. スィ ネセスィタ アルゴ アビーセメ 何か必要であれば知らせて下さい。
Muchas gracias.
ムーチャス グラスィアス
どうもありがとうございます。
フォーマル文補足I:「Probárselo」
Aquí puede probárselo.
アキー プエデ プロバルセロ
こちらで試着できます。
紫色になっている「probárselo」ちょっと発音しにくいですよね😅
実はこの言い方が主流なのは中南米全体ではなく、特にメキシコではこのような形で「(あなたが)(それを)試着する」と言う意味になる [再帰動詞+目的格(lo)] を多く使う傾向があります。
「probárselo」が言いにくい場合、「(あなたが)試着する」だけの意味になる「probarse」でもOKですし、正しい言い方でもあります。
先程の会話文に当てはめてみると:
Aquí puede probarse. アキー プエデ プロバルセ こちらで試着できます。
フォーマル文補足II:「Si necesita algo avíseme」
Si necesita algo avíseme. スィ ネセスィタ アルゴ アビーセメ 何か必要であれば知らせて下さい。
この最後から2番目のフレーズ は他にも色々バリエーションがあって、特に聞きそうなものがこれらです:
【丁寧バージョン】
Si requiere algo más, avíseme por favor スィ レキエレ アルゴ マス アビーセメ ポル ファボール 他に何か必要な場合はお知らせ下さい。
【更に丁寧バージョン】 (メキシコなどで特に多い)
Si necesita algo más, estoy para servirle スィ ネセスィタ アルゴ マス エストイ パラ セルビルレ 他に何か必要であればお客様のためにここにいますので。
変化する単語まとめ
簡単にカジュアルとフォーマルで変化する単語をまとめるとこんな感じになります↓
【カジュアル – スペイン】 | 【フォーマル – 中南米】 |
disculpa ディスクルパ 「ちょっといい?」 のニュアンスの「すみません」 | disculpe ディスクルペ すみません |
quiero キエロ ~したい | quisiera キスィエラ ~したいのですが |
ven ベン (こっちに)来て | venga ベンガ (こちらへ)どうぞ |
puedes プエデス (あなたが)~できる | puede プエデ (あなたが)~できます |
probártelo プロバルセロ (君が)試着する | probárselo プロバルセロ (あなたが)試着する |
necesitas ネセスィタス (君が)必要とする | necesita ネセスィタ (あなたが)必要とする |
avísame アビーサメ (私に)知らせて | avíseme アビーセメ (私に)知らせてください |
※会話文ではどちらの日本語訳も敬語ですが、違いが分かるように日本語訳もカジュアルとフォーマルに分けています※
①共通補足I:「試着室はどこですか?」と聞きたい時
では、直接試着室の場所を聞きたい場合はどうなるでしょうか?
そんな時は:
¿Dónde está el probador? ドンデ エスタ エル プロバドール 試着室はどこですか?
先程の会話文に当てはめてみると:
【カジュアル (主にスペイン)】
Disculpa, quiero probarme esto. ディスクルパ キエロ プロバルメ エスト すみません、これを試着したいです。 ¿Dónde está el probador? ドンデ エスタ エル プロバドール 試着室はどこですか?
El probador está en frente エル プロバドール エスタ エン フレンテ 試着室は向かいにあります。 Ven por aquí. ベン ポル アキー こちらへどうぞ。
【フォーマル (主に中南米】
Disculpe, quisiera probarme esto. ディスクルぺ キスィエラ プロバルメ エスト すみません、これを試着したいです。 ¿Dónde está el probador? ドンデ エスタ エル プロバドール 試着室はどこですか?
El probador está al frente エル プロバドール エスタ アル フレンテ 試着室は向かいにあります。 Venga por aquí. ベンガ ポル アキー こちらへどうぞ。
💡ここでは先程の会話文と変化した場所はほぼ同じで、「¿Dónde está el probador?」はどちらの場合も同じです。
唯一変わるのが「向かいに」に当たる、位置を指す単語の言い方に違いがあることです↓
【スペイン】 | 【 中南米】 |
en frente エン フレンテ 向かいに | al frente アル フレンテ 向かいに |
※この違いはカジュアルかフォーマルかの違いではなく、スペインと中南米の地域別の言い方の違いになります※
①共通補足II:服ではない商品を試したい時
「試す」という動詞の「Probar」の細かい変化の解説です。
💡ここまでの会話文では自分が身に着けられるもの(服、靴、アクセサリーなど)が試せる(試着)出来るか聞いています。
そんな時は:
Probarme プロバルメ (私が)試着する | Probarte プロバルテ (君が)試着する | Probarse プロバルセ (あなたが)試着する |
このように「me」「te」「se」のいずれかを付け足して使います。これが [再帰動詞] というものです。
💡それ以外の物や商品(電子機器など)が試せるか聞きたい場合は:「Probar」だけか、「Para probar」を使います。
先程の会話文に当てはめてみると:
【カジュアル – スペイン】
Disculpa, quiero probar esto. ディスクルパ キエロ プロバール エスト すみません、これを試したいです。 ¿Dónde puedo (probarlo)? ドンデ プエド (プロバルロ) どこで(試すことが)できますか?
【フォーマル – 中南米】
Disculpe, quisiera para probar esto. ディスクルぺ キスィエラ パラ プロバール エスト すみません、これを試したいです。 ¿Dónde puedo (probarlo)? ドンデ プエド (プロバルロ) どこで(試すことが)できますか?
今回は例として一つずつ付け足しましたが、「Probar」も「Para probar」もカジュアル、フォーマルは関係なく付け足すことができます。
①共通補足III:試着NGの時
もし「試着はできません」と言われる場合は主にこうなります↓
【カジュアル – スペイン】 | 【フォーマル – 中南米】 |
[服など試着するもの] No te lo puedes probar ノ テ ロ プエデス プロバール 試着は出来ない | [服など試着するもの] No se lo puede probar ノ セ ロ プエデ プロバール 試着は出来ません |
[身に着けない商品] No se puede probar ノ セ プエデ プロバール 試すことは出来ない (モノを指すので右と同じ) | [身に着けない商品] No se puede probar ノ セ プエデ プロバール 試すことは出来ません (モノを指すので左と同じ) |
もしくは:
No tenemos probador ノ テネモス プロバドール 試着室(商品を試すブース)はありません
などと言われるので、残念ですがそんな時も対応できるように是非覚えてみてください!
①共通補足IV:発音が難しい時
会話文の「probarlo」の部分が( )に入っていることに気付いたかと思います。
Disculpa, quiero probarme esto. ディスクルパ キエロ プロバルメ エスト すみません、これを試着したいです。 ¿Dónde puedo (probarlo)? ドンデ プエド (プロバルロ) どこで(試着)できますか?
これは言いにくければ省いてもOKということで、実際初めに試着したいと伝えているので二度言わなくても大丈夫なんです!
「RとLの発音がまだ難しい😫」「あまり長いと呪文みたいで覚えきれない😵」という方は省いちゃってください!
最後に
主にスペインではラフに話すことが多いので傾向としてはカジュアルな形で、中南米はフォーマルな形を使う事が多いんですが、100%スペインではカジュアルでラフに、中南米ではフォーマルに…となるわけではなく、こうなる傾向があると思ってください!
今回はスペイン語圏で買い物をする時に使えるリアルな会話例を紹介して解説しました。
細かい違いなどを全て覚えるのは大変だと思うので、自分が使いたい方を中心に練習してみてください!
もし今すぐどこでもドアで好きなスペイン語圏のどこかに買い物に行くならどこに行きたいですか?そして何を買いたいですか?
是非コメント欄で教えてください!
ではまた!¡Hasta luego!
💡豆知識💡
スペインと中南米のカジュアルとフォーマルな話し方の違いには歴史的な理由があるんです。
元々中南米の人々の母国語はスペイン語ではなく、1490年代に始まったスペイン征服、植民地化で、先住民は奴隷としてスペイン語を覚えました。
結果、仕えていた主人に対してフォーマルなスペイン語を使うことが当たり前になり、その名残で現在も改まったフォーマルな話し方をする傾向があると言われています。
実際、どちらの話し方も失礼にはなりませんが、例えば中南米の人がスペインでフォーマルな話し方をすると「あっ!中南米の方の訛りだな」と気付かれることも多々あります。