スペインと南米のスペイン語の違い徹底解説!~文法編~

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¡Hola a todos!

My Spanish Schoolリチです🙋‍♂️

今回はスペインと南米の違い、文法編です。スペインと南米という大きな枠で違いを見ていきます。

南米に行く予定なのにスペインの方の文法を勉強しちゃって、実際現地では全然使われてなかった…😥ということがよく起きます。

その逆も二度手間になってしまいますよね。

なので、今回紹介するポイントを把握しておいて、自分が使いたい方を覚えていくとスペイン語学習の効率アップになります

ちなみに、南米の中でもほんんんの少し違い(アルゼンチンのスペイン語)はありますが、それは今回触れません。一番大きな違いを見ていきます。

動画でもわかりやすく説明しているので是非そちらもチェックしてみてください↓

目次

人称代名詞の違い

人称代名詞とは、話し手、受け手、および談話の中で指定された人や物を指す代名詞です。

そして違いが出てくるのは「あなた達」に当たる:

Vosotros
ボソトロス

Ustedes
ウステデス

です。

スペイン語をある程度知っている人からしたら「それぐらい知ってる🙋‍♂️」と言いたくなるかもしれませんが

なぜこの違いが生まれたのかも簡単に説明します!

まず人称代名詞の表を見てみましょう↓

スペイン語で-人称代名詞

スペイン語の「あなた」や「あなた達」にはカジュアルフォーマルがありますが、

💡注目すべき部分はオレンジ色で囲まれた「あなた達」に当たる所です。

スペイン語の-二人称複数

ここがスペインと南米で違いがある所です。

簡単に言うと:

「あなた達」と言う時

・スペインではカジュアルな形フォーマルな形を使う

・南米ではフォーマルな方だけを使う

ということです。

詳しく解説すると:

スペインのスペイン語の場合

🚩カジュアルな時には:

男性名詞
Vosotros
ボソトロス
女性名詞
Vosotras
ボソトラス

🚩フォーマルな時には:

Ustedes
ウステデス

一つを使います。

南米のスペイン語の場合

しかし!

南米ではカジュアルにもフォーマルにも

Ustedes
ウステデス

だけが使われます。

なぜ違うのか

💡面白いことに、これにはちゃんと訳があるんです!

この違いは、スペインから来た人達が先住民に自分たちのことを指す時はカジュアルな形ではなくて謙遜するようにとフォーマルな形を教えたからだそうです。

つまるところ

「あなた達」に関してはフォーマルな方だけを教えたんです。

スペイン語では人称代名詞にしたがって動詞も変化します。

それが動詞の活用と言われるものでスペイン語では少し厄介なものです😥

🚩例えば

複数の人に「どの映画を観たの?」と聞く時…

スペイン語で-映画を-観た

スペインの場合:

友達には

¿Qué película visteis (vosotros)?

ケ ペリクラ ビステイス ボソトロス

そして目上の人には

¿Qué película vieron (ustedes)?

ケ ペリクラ ビエロン ウステデス

南米の場合:

誰に対しても

¿Qué película vieron (ustedes)?

ケ ペリクラ ビエロン ウステデス

になります。

💡南米の形だけを使ってもスペインでは完璧に理解されます。

というか、スペイン人にとってはフォーマルな方を使っているわけなので礼儀正しい人に思われます。

その逆ももちろん理解されますが、普段から使ってないのでそれに気づいて「vosotros 」を使うことはないです。

前置詞の使い方の違い

スペイン語には便利だけど少し厄介な前置詞が何個かあります。

その一つが

Por
ポル
~によって/~ゆえに/~の辺り

です。

前置詞は簡単に言うと英語でいう 「to」や 「of」 や 「for」で、

名詞の前に置いて、場所や方向、時など、名詞・代名詞の意味を補う言葉です。

そしてスペイン語の 「por」は英語のこれら全ての前置詞に近い意味を持っていて、原因や理由、おおよその場所や日時などを指す時に使われます。

🚩これを踏まえて

「あなたを迎えに行く」

スペイン語で-迎えに行く

というフレーズを使って違いを見ていきます。

南米のスペイン語の場合

Voy por ti
ボイ ポル ティ

南米の 「Voy por ti」 には

「あなたを迎えに行く」

の他に

「あなたの代わりに行く」

「あなたのために行く」

の意味があります。

文脈の違いでどの意味になるかを見分けなきゃいけないのでちょっと大変ですよね😥

スペインのスペイン語の場合

Voy a por ti
ボイ ア ポル ティ

スペインの方では南米のスペイン語で起きる曖昧さを回避するため「a」+「por」二重で前置詞を付けて

「あなたを迎えに行く」と言う意味しかもたないフレーズにしています。

💡逆にスペインで 「Voy por ti」 を使うと他の二つの意味になりますが、

南米では「Voy a por ti」 は使われません。

二重で前置詞を付けるフレーズは他にもありますが、スペインで二重にして南米では二重にしないのはこのケースぐらいですので、

「あなたを迎えに行く」の場合、

スペインでは「Voy a por ti」
南米では「Voy por ti」

だけ是非覚えておいてください!

現在完了と点過去

この「現在完了」「点過去」というのは両方とも過去を表します。

そしてスペインでは現在完了が多く使われていて、南米では点過去が多く使われます。

🚩例えば「食べる」の過去形だと:

点過去
Comí
コミー
ニュアンスは「食べた」
現在完了
He comido
エ コミード
ニュアンスは「食べたことがある」
スペイン語で-食べた

なんですが!

意味的には両方とも結局「食べた」になるんです。

なので実は

ほとんどのケースでどちらを使ってもいいんです!

皆さんには今後勉強していく上で

「現在完了と点過去の違いがわからない😣」

と思った時にそんな悩まないで

「ほぼどっちでもいいんだ🤩」

と気を楽にするために使って欲しいです。

平均的にスペインでは現在完了が多く使われていて、南米では点過去が多く使われているという違いはありますが、

実際どちらもスペイン語圏どこで使っても通じます

もちろん、細かい違いなどがあったり、あとは、もう一つの「線過去」との違いもあるんですが…それはまた別で説明します!

まとめ

今回は三つの違いを解説しました。

人称代名詞の違い:

スペイン語の-二人称複数
「あなた達」と言う時

・スペインではカジュアルな「Vosotros/Vosotras」と
フォーマルな「Ustedes」を使う
 
・南米では「Ustedes」だけを使う
スペインから来た人達が南米の先住民に自分たちのことを指す時はカジュアルな形ではなくて謙遜するようにとフォーマルな形を教えたから

💡南米の形だけを使ってもスペインでは完璧に理解される。 スペイン人にとってはフォーマルな方を使っているので礼儀正しい人に思われる。

💡その逆ももちろん理解されるが、普段から使ってないのでそれに気づいて「vosotros 」を使うことはない。

前置詞の使い方の違い:

スペインで前置詞を二重にして南米では二重にしない:

Por
ポル
~によって/~ゆえに/~の辺り
「あなたを迎えに行く」の場合、

スペインでは
「Voy a por ti」 
ボイ ア ポル ティ

南米では
「Voy por ti」
ボイ ポル ティ

💡スペインの方では南米のスペイン語で起きる曖昧さを回避するため「a」+「por」二重で前置詞を付ける

現在完了と点過去:

「現在完了」「点過去」というのは両方とも過去を表す。

スペインでは現在完了が多く使われ、
南米では点過去が多く使われる

実際どちらもスペイン語圏どこで使っても通じる

💡ほとんどのケースでどちらを使ってもいい


スペインと南米では他にも文化の違いだったり色々あるので、今後紹介していきたいと思っています!

皆さんは今までスペイン語を学んできてどんな違いを見つけましたか?

是非コメント欄で教えてください!

ではまた!Hasta luego!

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